昇華転写の生地が縮む!?

印刷したら生地が縮む問題についてのお話

梅雨時期のムシムシジメジメとした季節となってまいりました。
御覧の皆様、体調崩していませんか?

弊社のある福島市、春から梅雨にかけて盆地のため1日の寒暖差が激しいです。
最低気温9℃ 最高気温28℃ なんてこともあります。

2022年5月福島市気象データ
出典:気象庁ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=36&block_no=47595&year=2022&month=5&day=&view=

そのため特産のフルーツも美味しくなるのですけれど、
暮らしている側としては正直堪ったものではありません。
老化著しい身としては体調管理に留意して生活していきたいものです…。

さて寒暖差から話はガラッと変わりまして…
我ら第2工場では主に布系のメディアを取り扱っております。

布にプリントする方法は前回ご紹介したとおり、
【昇華転写プリント】と【ダイレクト昇華プリント】の2通りですが、
ここで避けて通れないのがインクを定着させるための【熱処理】です。

ちなみに…
【昇華転写】では、ポリエステル100%(又はそれに近い配合)素材であればだいたいの布で転写可能ですが、
【ダイレクト昇華】の場合、ポリエステル生地に下処理剤を染み込ませたものを使用します。

さて、問題の【熱処理】です。
この熱を加える作業では160℃を超える温度で加熱しますので、無論生地は縮んでしまいます。

そう、 ち ぢ ん で し ま う のです…!

縮む生地イメージ

熱処理をするときの生地の張り具合・生地の種類・気温・湿度・インク量等々、
生地の伸び縮みに影響を与える要素は色々ありますが、
経験と実績でそれらをカバーし、日々制作に励んでおります。

実際の熱入れ風景

実際の熱入れ風景

そんな中、5mを超えるような長尺ものは急に難易度が上がります。

例えば8mの長さのものを出力し熱をかけたとして、
想定より1%大きくなってしまったら8cm大きくなってしまうのです…!
長尺のものは伸びることが多いです。

そこを見越してデータ作成、拡縮の計算をしていますが、
たまに想定外に伸び縮みしてしまうこともあり…。

日々データの積み重ねであります。
精進精進…。

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